保護時 
見えないなにかを
追うように

人から 離れようと
していた ハドル。

外に出ると
目は険しく

心ここにあらず…

無表情


ハドルの引きの強さを
コントロールしようと

こちらもリードを
しっかり握り

引っ張りあい


車や自転車
人が多い地域につき

リードを伸ばせるにも
限界があるため

仕方がないが


ある時 気がついた

それは、強い口調や態度
力ずくが怖いこと

 
触ろうとすると身を引く



今まで
ハドルが受けた

人との関わりが
どういったものか


垣間見た気がした




ハドルに引きずられながら

人のいない公園へ
抱かれたこともないだろう
ハドルを抱きあげ

膝に乗せて
しばしベンチで
撫でていたら

コチコチな体が
いつまで経っても
硬いまま

ただの緊張ではなく…

触られた経験も
抱き上げられた経験も
薄く


人と暮らしてきたであろう
この子達が
人への関心もなく

ただ 心臓の動きに
合わせて
生きているだけの
気がして

悲しくなって
泣けてきたのが
昨日のよう。


感情を出せない
猟犬は本当に多く感じる。
(猟犬だけに限らないが)


使役犬として
本能だけを使われ

心は置き去り…
そんなこが多い。


生活の全てを
ハドルに合うように
みんなが気を付けて

オヤツ
ごはん
排泄
寝床
毛布

ものを選び
タイミングをみながら…。



厳しい口調や
強引なことではなく

離れそうなハドルを
呼び戻す

「おいで♥️」

その結果

ハドルは甘えるようになり
ガンガン引いても
戻るまでになった。


こんな日が
来るとは、保護時に
想像もできずにいたが


ハドルの
どこかに
行っていた心は
いまはちゃんと
ここにある。




こんな吊り橋の
遊具に一緒にのり


遊ぶことも
結構役に立つ


いつかは
サーフィンや
カヌーなんかに
乗れたりするかも♥️



私たちは
殺処分0や
愛護法がどうのとか
そういう記事を
書くことがない。

私たち
いや、私が目指すものは
そこではないから。


今はただ
目の前の保護した
1頭1頭と向き合い
その命を
託せる方に出会うまで
大切に世話をする。


猟犬を猟ができる犬に
育てるのではなく

猟を知った犬を
家庭犬に育て直すことの
難しさと
向き合いながら

毎日頑張るだけ。

では、また明日に😃